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発芽玄米の効能

 

玄米食のメリットの一つに高い毒素排出効果を挙げることができます。
 
 
玄米および発芽玄米には豊富な不溶性食物繊維やフィチン酸が多く含まれ、パラオキソナーゼ(PON)の活性を高める効果があることなどが、人間の体内の毒素の排出を促す要因となっています。
 
 
 
そこで疑問に思われるのが毒素って何?ということではないでしょうか。
 
 
 
毒素とは人間の体のシステムに害を及ぼす因子(化学物質)を指しますが、それは大きく3つに分けることができます。
 
 
 
それには外因性のもの、内因性のもの、自家製のものとがあります。
 
 
 
外因性の毒素にはタバコの煙や薬物、刺激性の飲食物、排気ガスや悪性の環境ホルモンなどが挙げられます。
 
 
 
内因性の毒素にはウイルスや細菌による感染などで生じた毒素や、一部の腸内細菌の代謝により発生した化学物質などがあります。
 
 
 
自家製の毒素とは、自らの身体で営んでいる代謝活動において副産物として自らつくり出してしまうものを言います。
 
 
 
 
健康で活力のある状態においては、体は毒素をはねつけたり、体内で作り出した毒素を排除する機構が働きますが、活力が衰えると毒素が蓄積してしまい、体は様々な不調を発生します。
 
 
 
さらに慢性化したり重症化してくると頻繁に風邪などの病気にかかりやすくなり、またガンやアレルギーといった自己免疫性疾患へと発展する可能性が大きくなります。
 
 
 
 
このような情報を得ると「毒素をいかに排除するか?」とか「毒素のない生活を心掛けなければ!」というように考える人がほとんどですが、ちょっと待って下さい。
 
 
 
毒素を避けることにあまり神経質になり過ぎるのも問題です。
 
 
 
 
そこで順番に考えて見ましょう。
 
 
 
まず自家製の毒素については、自分ではどうしようもありませんので避けようがありません。
 
 
 
というよりも、人間が長い進化の果てに手に入れた代謝システムの結果に発生するものであり、それを処理する能力も進化の途中で身に付けていますので基本的にどうこうしようと考えることが間違いです。
 
 
 
身体の活力が落ちたときに自浄能力も落ちますが、この場合は毒素うんぬんよりも身体の活力を正常に戻す努力をすべきなのです。
 
 
 
 
 
続いて内因性の毒素ですが、これも基本的には自身の活力を常に正常に保つ努力をすることが大事で、大抵は自然に排除されます。
 
 
 
ただ、食生活の改善により、腸内の細菌構成が人間の体にとってより良い状態になることで、毒素の発生量が減少することが確認されています。
 
 
 
腸内の良好な細菌構成においては、発生する毒素の減少の他、人体に様々な有益な報告がなされていますので、乳酸菌などを多く含む食物を摂取することは大いに推奨すべきことでしょう。
 
 
 
 
問題は外因性の毒素です。
 
 
 
タバコの煙や排気ガス、様々な食品添加物、悪性環境ホルモンなど現代社会では空気や水、食べ物などいたるところに人間自身が作った毒素が溢れています。
 
 
 
通常は人間の体は長い年月をかけて進化していくことで、それらの毒素に対する抵抗力を身につけていくのですが、あまりにもハイペースで環境が悪化しているため、さらには人間の自浄能力が甘やかされた環境に置かれてきたことで退化しているために、様々な病気を招く結果になっています。
 
 
 
これらの毒素による病気に打ち勝つためには、幼少の頃からそれなりに厳しい環境で育てることで体の自浄能力を高め、あとは排気ガスやたばこの煙、環境ホルモンなど決定的な有害毒素を避けることが考えられます。
 
 
 
その他にできることは、常に水を摂取することにより、腸内や腎臓に毒素の沈着を防ぐことや、玄米などのようなキレート作用のある食物を摂取することで毒素排出を促進したり、発芽玄米のように人の体の自浄能力を高める物質を多く含む食物を摂取することなどがあります。
 
 
 
 
すさまじいまでのスピードで発展した社会の裏にある、この環境の問題をみなさんも真摯に考えてみてはどうでしょうか。
 
 
 

玄米屋たいぞうの想い44 ” 生きるということ ” につづく

 
 

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ギャバ(γ-アミノ酪酸)の効果

 


<ギャバとは>

ギャバはアミノ酸の1種であり、人間の脳への酸素供給量を増加させ、抗痙攣作用、抗不安作用、脳の代謝機能亢進などの役割を成す神経伝達物質として重要視されています。

神経細胞の中では主としてグルタミン酸から作られ、コハク酸(またはコハク酸セミアルデヒド)を経てクエン酸回路に入ります。

ギャバは刺激に応じて放出され、神経伝達作用だけでなく、血圧上昇抑制作用、精神安定作用、腎・肝機能活性化作用、抗がん作用、アルコール代謝促進作用、消臭効果作用、肥満防止作用など、岐に渡って報告されています。

すべての作用について科学的に十分に証明されているわけではありませんので、今後の研究で明らかになることが期待されています。

 
 
(記憶改善作用)

脳の情報伝達は、興奮と抑制がバランスを保つことで成り立っており、アミノ酸系の伝達物質が重要といわれてます。
興奮性機能にはグルタミン酸が抑制性機能にはギャバがその代表として知られています。

(精神安定化・鎮痛作用)

精神安定化作用の研究では、更年期障害、自律神経障害や初老期の不眠症に対して高い改善効果を示し、長期的に効果が持続することも観察されています。

(血圧正常化・心疾患予防作用)

血圧は色々な要因で変動し、健康時には常に正常に保つように調節されています。
高血圧モデル動物を用いた実験で発芽玄米の投与により血圧正常化効果が見られており、人についても臨床試験で血圧を下げる効果が観察されています。

(内臓機能の活性化・その他抗がん作用)

腎臓の血流量を増加させたり利尿作用の改善、肝臓や膵臓の機能改善、脂質代謝、便秘症状、肩こり、耳鳴りなどの改善も報告されております。
また、大腸癌予防にも有効とする報告もありますが、これらの研究では発芽玄米等を用いた、純粋なギャバだけによる投与実験だけではないため、ギャバの作用だけでなく、他に含まれている抗酸化物質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの共存物質による作用によることも考えられます。

 
 

<発芽玄米とその栄養価>

最近ではギャバを多く含む発芽玄米が健康食品の一つとして人気があります。

玄米は栄養分を蓄えて休眠状態を保ちながら発芽時期を待っている種子で、胚芽に必要なビタミンやミネラルなど豊富に含む栄養価の高い食品です。

玄米に水分を浸透させ、水分や温度などの条件が整うと胚芽中の酵素が活性化し、胚乳に貯えられているデンプン、タンパク質、脂質が分解され、デンプンは発芽のエネルギーに使われます。

0.5~1mm程度発芽した段階で、これ以上発芽しないように処理したものが発芽玄米です。

この時、グルタミン酸からギャバが生成されます。その含量はもとの玄米に含まれている量の3-5倍にも増加します。

また、発芽処理によって、玄米中では吸収されにくかった、鉄、カルシウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラル類の吸収も良くなります。

また、アミノ酸は旨み成分へ、デンプンは甘味成分へと変化します。
  
 

 

 
発芽玄米に多く含まれる営養成分と、それぞれの人体における効能を以下に示します。

1. γ-アミノ酪酸(ギャバ)

血中コレステロール低下作用・抗肥満効果・血圧上昇抑制効果・アレルギーの予防・アトピー性皮膚炎改善効果・精神安定作用・ストレス軽減
(ギャバについては、まだまだ研究データが少なく科学的に十分に証明されてない効果が多数あります)

2. γ-オリザノール

皮膚の老化防止・皮膚の血液循環促進・自律神経失調症の緩和・更年期障害やそれに伴う不定愁訴の緩和

3. フィチン酸(IP6)

抗酸化作用・抗ガン作用・メラニン色素の生成の抑制

4. 食物繊維

腸内環境の調整・消化に関わる器官の運動の活発化・糖や脂質の消化吸収の抑制・便秘の予防・大腸ガン予防・高コレステロール血症の予防

5. ビタミンB1

糖質の代謝促進・中枢神経、末梢神経の働きの正常化・脚気の予防・記憶力低下の抑制

6. イノシトール

脂肪肝、肝硬変、動脈硬化の予防、カルシウムの吸収促進、

7. ビタミンE

抗酸化作用・老化防止

8. マグネシウム

心臓病の予防・カルシウムやビタミンB1の吸収促進

9. 総フェルラ酸

活性酸素除去・メラニン色素の生成を抑制 、グリシンと結合し、αアミラーゼ等の酵素を分泌

10.カリウム

高血圧の予防・細胞内外のミネラルバランスを維持

11.亜鉛

味覚異常の予防・生殖機能の正常化   
 

 

フィチン酸の効果

玄米に含まれる成分の中で特に注目されているのが高い抗がん作用を持つフィチン酸です。 

そんなフィチン酸の優れた働きをまとめると・・・

① 高い解毒排泄力

② ガンや動脈硬化等の病気を引き起こす活性酸素の育成を阻止する坑酸化作用

③ ガン細胞の発生と増殖の抑制作用

④ 血中コレステロール値の低減。血液の凝固を抑制する血小板凝集阻止能

⑤ 腎臓結石などの結石の元となる不要なカルシウムの除去作用

などがあります。


しかし様々な情報が飛び交う中、玄米に含まれるフィチン酸の害を知り、とても不安になりました。本当に玄米は安全なのでしょうか?という人もいるようです。
 
 
 
確かに古い学説では、フィチン酸がミネラル(鉄・カルシウム・マグネシウム・亜鉛など)と結合して体外に排出してしまう、またフィチン酸と結合したミネラルは水に溶けないため、腸からの吸収が阻害する、などということが考えられていました。
 
 

フィチン酸(別名IP6)とは、人間の細胞や雑物おもに米ぬかに多く含まれる生体物質の一種ですが、本当に人体に有害な物質のほかに、ミネラルまで排出してしまうのでしょうか。 
 
 

二種のラットを使ったフィチン酸の実験では、ごく短期間に高濃度のフィチン酸を与えたラットは、一時的にカルシウムの吸収が抑制されますが、フィチン酸の豊富な飼料を与え続けると、カルシウム吸収量は正常値に回復しました。

また1990年には、微量鉱物元素(ミネラルなど)と結合したフィチン酸は、安易に解離し、残った微量鉱物元素を自由な状態にするので、より体内で吸収しやすくなったとの実験結果が発表されています。
 

いろいろな無責任な情報が飛び交っているようですが、フィチン酸は非常に安全な栄養素で、摂取してもいかなる副作用も起こしませんし、フィチン酸を豊富に含む玄米を毎食食べても、ビタミンやミネラルは排出されませんので、欠乏を恐れる必要は全くありません。

しかも、フィチン酸の優れた力の一つに、汚染物質の水銀やカドミウムなどと化学結合して水に不溶性の塩となっての排泄があります。食品添加物や農薬のPCB・その他の公害汚染物質の毒も排出してくれます。いわば体内の有害物質掃除人といえるでしょう。

このフィチン酸と、玄米に豊富に含まれる食物繊維の相乗効果で強力な解毒作用が生まれてくるのです。
 
 

フィチン酸の害を訴えた学説の根拠は、フィチン酸を多く含む食べ物(ピタと呼ばれるパン)だけを摂取し、ミネラルやビタミンなどが不足した栄養バランスの悪い食習慣を持つ地域で、子供たちの成長や発育に悪影響を与えていた事実があったからです。
 

さて、そんなフィチン酸(IP6「イノシトール6リン酸」)の働きが発見されたきっかけは、米国メリーランド大学医学部の医学博士・シャムスディン教授が、フィンランドとデンマークのガン発生率の差に着目したことにありました。

従来の大腸ガン予防研究では、食物繊維にばかり重点が置かれ「食物繊維を多くとればとるほどガンの発生率が低下する」と考えられていました。
 
ところが、デンマークとフィンランドの人々の食物繊維摂取量を調査すると、双方とも同じくらいの食物繊維をとっているにもかかわらず、デンマークのほうが大腸ガンの発生率が二倍も高いということが判明したのです。

そこで、それぞれの食生活の違いをこまかく調べたところ、フィンランド人のほうが、ぬかや胚芽のついた穀物をたくさんとっていることがわかりました。

つまり、フィチン酸(IP6)の多い穀物を中心に食事をしている人々のほうが、大腸ガンの発生率が少なかったのです。
 
 

その後、シャムスディン教授はこのフィチン酸(IP6)が大腸ガンだけでなく、肺がん、乳ガンなどの多くのガンを抑制する効果があることを、ラットを使った実験によって確認しています。
 
 

またフィチン酸(IP6)は、病気や老化のもととなる活性酸素の害を2/5以下に抑えることもわかりました。これがフィチン酸(IP6)はガンだけでなく、生活習慣病の予防や改善にも有効に働くゆえんなのです。

また、1998年に京都で米ぬかに含まれる成分についての国際会議が行われました。

そこで大きな話題となったのが、穀物の種のぬかや胚芽、外皮に含まれるイノシトールとフィチン酸(IP6)という成分です。
 

イノシトールはビタミンB複合体の仲間で、人間の体内では脳、神経系などに広く存在し、生命維持のための重要な役割をしています。またイノシトールは体内で脂肪やコレステロールを体がエネルギーとして使えるようにコントロールするという働きを持っています。
 

ある実験で、二組のラットに高濃度の砂糖をまぜたエサを与え、一組にはエサだけを、もう一組にはエサとイノシトールを与えて、コレステロールや脂肪の数値を調べました。

すると、イノシトールを与えたラットだけに、肝臓の重量、コレステロール、中性脂肪が減少するという結果がみられたのです。イノシトールには肝臓の脂肪をとり除き、コレステロールや血中の脂肪の流れをよくする効果があることがわかりました。
 

また、イノシトールには脂質の代謝を高める働きもあります。つまり、脂肪を減らすだけではなく、やせやすい健康な体をつくることに役立つ成分といえるでしょう。

イノシトールは、体内でわずかな化学構造上の変化を起こして、IP1~IP6という六つの家族を生みます。

イノシトールとIP1~IP6は単体でも生命維持に欠かせない働きをします。また、いずれが共同で働き、健康維持のためにたいへんよい効果をもたらすこともあります。

なかでもとくに注目されているのが高い抗ガン作用を持つフィチン酸(IP6)なのです。
 

 
はっきり申し上げて、フィチン酸を豊富に含む玄米を食べることに不安を持つ必要は全くありません。

 
 
ネット上での意見は、あくまでも実験室での化学反応の結果から「推測」しているだけに過ぎず、本来は食物が生体内でどのようにして代謝されるかを研究し、体内で実際に起こる化学反応がどういったものなのかを判断することが重要なのです。
 
 
そもそも玄米は、古くは弥生時代から江戸時代中期まで食べられていた由緒ある食べ物です。

逆に玄米食から白米食に切り替えた江戸時代後期では「脚気」という病気が流行したほどです。
 

「脚気」はビタミンBなどのミネラル不足によりなる病気です。

 
当時、玄米食から白米食に切り替えた人々は副菜の栄養が足らないため、この病気が流行したのです。

現代は副菜の栄養が不足することはまず無いくらい飽食の時代ですので脚気にかかる人はほとんどいませんが・・。

 
このような事実を考えても、フィチン酸について不安を感じる必要などないことが御理解いただけると思います。
 
どうぞ皆様、安心して玄米を食べて健康になって下さい。  
 
 

こちらのページでもフィチン酸について説明します

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